割れた片身
しろう


音波が空中を飛び交っているのを
二枚におろされた俺は見た
腐る憧れと嫌悪の中間地点で
空がビリジアンに染まるのを

ニルヴァーナが無性に聴きたくなる
夜が老いていくのが
半身獣にはいとおしい






自由詩 割れた片身 Copyright しろう 2009-01-08 22:31:37
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七行詩