ノクターンを聴きながら、
さくら

夜の片隅は 窓際に満ちていて
澄みわたった天空のオリオンと
交差しています

歴史の流れを彼なら
知っていると、したら、
交差する窓際と宇宙の果てに
言葉に似たものがあると、したら、


まなざしは星屑のようで
何億光年もの記憶が宿っています

空を見つめる時は
瞳から吸い込まれていく

そのまぶたの裏に、閉じ込めた輝き、満ちて
幼い頃に落としてきた、ゆめのような

何かを拾おうとして、


消えてしまった記憶のどこかで
あなたはまた、きれいな夜空を眺めるのです


吸い込まれ、消え、そして、


小さな恋にも似た


自由詩 ノクターンを聴きながら、 Copyright  さくら 2009-01-04 22:18:51
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