花言葉四行詩 <8>
nonya



カトレア (優美な女性)


含み笑いの訳すら読ませてはくれずに

まろやかな眼差しで僕を押しとどめて

あなたは沈黙の端に句読点を置いた

微かな痛みを伴った午後が紫に薫った





ストック (愛の絆)


時間の冷ややかな水路に阻まれても

距離のもどかしい起伏に弄ばれても

僕はひたすら約束の地の朝焼けを目指す

そこに君が待っていると信じ切れるから




自由詩 花言葉四行詩 <8> Copyright nonya 2008-12-23 14:11:43
notebook Home 戻る