駅・新宿
たりぽん(大理 奔)
出口だらけの迷路で
みんな迷子です
終電が出発したら
それでも全部、扉を閉ざして
新宿駅の外観を知りません
面影すら忘れてしまったひとの
忘れもしない言葉
普通でいるために、目を閉じて
遠くへは行かない電車達が
ごちゃごちゃとたむろしています
遠くへは行っていないのに
もう会えない背中を、閉じて
自由詩
駅・新宿
Copyright
たりぽん(大理 奔)
2008-12-11 00:01:23
縦
この文書は以下の文書グループに登録されています。
駅