眠る
かんな
海で言うところの
水平線で
わたしは平たくなって
息をひそめる
かなしいことなど
なにひとつない
けれども横になって
うずくまると
涙がほほを伝うのがわかる
枕に染みこんだ水滴は
小さな海のようであるから
すくえない波を待っては
思いの途切れそうな
水平線で
ゆらぎはじめた夜と
そこで移ろうわたしが
ひとつになって
明日へと流れていく
自由詩
眠る
Copyright
かんな
2008-11-01 01:45:01
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