目覚め
まつお

横たわった端整な顔が
眠っている 女だ

前景に
積もる砂粒がせり上がって
早く厚く 
それを埋めていく

呼吸のように耳へと覆い被さる風
急速に埋め尽くされていく 砂

もはや顔だけが露出していた
切れない風音の中
白い顔に 目が

瞬きもせずに見開いた 


未詩・独白 目覚め Copyright まつお 2004-08-03 16:22:35
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