花火
ミズタマ

道の向こうからは祭囃子が聞こえる

もうすぐここまできてすべてを包むだろう

幾分細くなり白くなった腕を少し持ち上げて手持ち花火に火をつけた

光が私を照らす

いつの間に私の腕はこんなにも弱くなってしまったのか

花火の光に照らされて一層白さが浮き彫りになった私の腕にあなたは口づけした

悪くない
都合のいい女でいるのも悪くない。


自由詩 花火 Copyright ミズタマ 2004-08-03 01:03:12
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