坊主の謙遜
aidanico

オヤマアなんと穿ったご意見
私の領域の十も上を行く
懇意丁寧なご親切が
そこまであなたを貶めたのですね

アラマアなんと尊大な知識
荒野の海を跨いだ御袴
少々糊のきつい紋切を
拒む事も忘れる程だったのですね

様式ディティールの凝った御仕立ては
まるで仏蘭西で誂えたかの光沢
オパールのように上品な
ご婦人をお探しではと、詮索…失礼

東で蛙が飛んだとて
西の雉が死んだのに
北で栗毛の道中が
そんなら弥次はどしたのさ


自由詩 坊主の謙遜 Copyright aidanico 2008-10-15 22:09:46
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