死と芸術
あきな
死を決意した人が創造した作品は
不思議と人を惹きつける
死ぬために遺す形あるものには
必ずあるはずだ
目を逸らすことの出来ない共通項が
遺書というものは
あまり人目には触れないが
遺書という肩書きをもたない
ある人の苦悩や悲しみの結晶が
喝采を浴びた作品なのかもしれない
死へのオマージュからうまれていないものとの
違いを示すのは難しいことだろう
死を意識せずにうまれた芸術なんてないのかもしれない
けれども 僕は繰り返す
死を決意した人が創造した作品は
不思議と人を惹きつける
迫り来る嘆きと絶望が人々を襲うだろう
しかし
同時に気づいて欲しい
賞賛によって救われる命もあるということに