シュガースカイ
唐草フウ
夜道帰り道
いえまでの道のまんなかで
ねこか犬か、なにか抱えたまましゃがんでいる人がいたから
こわかった
今までわたしが言ってきたこと
も何も
きみは君の生きていく道に
なんら交叉していないよ
してないよ
わたしはわたしの日なたを選ぶから
でもこの頭痛は誰のもの
くるしいな
お前のせいだろうって言ってくれれば
楽なのに
君はそう言ってくれないね
くれないね
やっぱり手を選ぶよ
あまくても、ずるくても
そうしないとこわくて生きられない
夜道に歩くわたしは
安全にさしのべられる手を選ぶ
ゆ、
ゆらいでいると
こんな日暮れには
たそがれなきをしそうで
角砂糖がとけそうな
空をじっと見るしかないんだ