震える鉄の足
大木円盤

私の鉄の足が
今日も震える

しかし今は先へ進もう
血走った眼下に広がる
光と影の織り成す
混沌とした領域へ

幻夢の魅了
白く輝く道
黒く輝く道
巧妙な無限の循環

選択の成果は
皆に等しい終焉を
もたらすという事に
気がつかぬまま
己の道で道を失い

すがるすべも無く
ただ欲望の亡霊と化し
目に留まる脆弱な事象を称え
気がつけば再び永遠の
業火に焼かれ

眠りの中に時折現れる
ささやかな光を愛しみ
再び勇気という名の下に
破滅の冒険者へと回帰する


自由詩 震える鉄の足 Copyright 大木円盤 2008-09-30 10:42:57
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