触れる
かんな

落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少しさびしそうな夕陽を
ゆるりゆるりと
手のひらで
転がしてみては
今日という一日の終わりを
慈しむわたし


自由詩 触れる Copyright かんな 2008-09-28 18:10:09縦
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