コントロールB-3 (イアンとデビーに捧ぐ)
《81》柴田望
いつまでも助けをもとめて叫ぶ!
目 から 見えない
視細胞層 に お湯 都市 の 霞網の 固められた
水のなか に 上手かった ドライアイ が 使った後 さえ
胸 の ふもと の 渡ろうとする のだ。 夢 を あいさつなさい
左右一対の例 の ネムル
この 小声で 青空 を 形質が獲得された
せっかちに 受容される刺激 が あいさつなさい
校庭 に 塩 が 限らず
褐色の 複眼と単眼 は 機能がうまく発達せず弱視となる 小型 見上げれば
真ん中 に とき の 斬首された
網膜になる 誘導された神経管の上部 の 姿勢 を できている 陸上に進出する
ひるみ わたしのなか が 形 に
横たはつたままだ に 作る その
何 を しあわせなやつ に そこ あゆめ
蛮族 の いのちであったもの だが ゆらめきつつも
聳え 眼鏡 垂れる つづける
数ある ひとり が 裂けてゆく 原口背唇部 と 息づいてゐる
タイル は 私 あたためる
ぼく から あがるな
情事 の 探検者 の 顔 を ゐる
遠い 目の障害 で
聞いたことはない
ミツバチの場合 で 「自論の欠点」 と 充溢する
この 世界 が
数ある せっけん の 照らし
いきなり 光 の
小さな黒い点 の 浮かび
睡る 私たち は 白蝋 の 俗悪さ
焔 は 脊椎動物の目
眠ってる間 よ 沈黙せよ
ドライアイ の 七人 を 目を酷使する
矜持 も 文字 を ゆるさない
明暗 の
重く ひと に できている
あるそうだ の 柵 が
ガラスのように それら
眠ってる間 の それら声
は
私たち が こぼれ
その草叢 を 垂直に 光の入り口
見上げれば
でないと
衰え始め
ドライアイ に はりつき
自意識 一撃して
わたし が 影
鮮明な視覚 は ゐない 思う
とき を
陽 を 姿 の とじた 目の進化モデル を
振る
明るくない ぼく の 情緒過多
走る 残酷 の 空け開く
内部から 音律 の 調節している
花 は 出会える
罪のない ひとり が 強膜(いわゆる「白目」(しろめ)の部分)
感触 は 消える
地下水脈 を 泊
情報を興奮として
わが 恒常的な 蔦 が ふたつ の
凍れる 見えた 「乗せてください」 の 凍てつかせる
たちまち 風 の 移動する