悔いなき道を歩みたい
籠球次郎

誰もが歩いてきた道を
君はこれからも歩き続けるのか

安易に妥協を受け入れて
苦痛も知らぬ
その時を君は過ごしていくのか

闇の深淵に漂う恐怖を
君は知らずに歩んでいくのか

いつか終わるその道には
山さえなく
河さえなく
ただ春の温もりだけが
降り注いでいるだけなのか

大河と出会ったその時に
安易に妥協を受け入れて
渡河する行動さえ起こさないのか

挫折をも知らぬその人生を
素晴らしいものだと信じる君は
いつかその時を振り返り
悔やむことさえないのか

悔やむことさえない
その人生を終えることに
何らの疑問を抱かずに
これからも
君は歩んでいく

一瞬のキラメキさえなく
いつか燃えることもない
その道は
ただ漠然と闇の深淵に続き
そこで人生という道を終える
ただ虚しさだけを残して・・・

私は・・・
私は悔いなき道を歩みたい



自由詩 悔いなき道を歩みたい Copyright 籠球次郎 2008-09-17 22:12:40
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