モンパルナスC-6
《81》柴田望

あなた も 光の中 を 網膜剥離 が 抱きながら              
針のやうに 肌 には 意志 の 這う 活動              
シカナイノダ とてもきれい 「寝かせてください」 に                 
おれ を 濁される 蒟蒻玉 を 飛び立つ だから              
燈芯 に 探検者 たましひ に 沈黙せよ。               
                    
ぼく が おまへ に 疾患                
道 の わが そのとき の つぶやいた               
まぶた を 汽車 で 問題                
エーゲ海の下 の 色分解能 の 失ったなら                
私 を 入り込んだ そこ と 認める               
                    
探検者 である                   
残骸 の 照らし 呼ばれるたび に やつ が              
息絶える 抑圧された あやまち 脚注 は 周囲               
泡 は ワ は 自分                
タコ・イカの目 と ひといろ 繰り返す                 
                    
足下 の 澄ます 靴 を 天使となって               
尼僧の恋文 の はいてゐる                  
死 の 巌 の まきながら                
まきながら 花 は 位置から で 落下していく               
今、 「泳がせてください」 の 吠え立てる                 
                    
法則 を ひるみ 子供の頃、 と 幾度も めまい が             
流れる その右 の うずまき模様 の かにみたいに 四つんばいになって              
重すぎた 眠る と 感触 を こだまする               
いのちであったもの を ぼく が 迸り ほろびる。 残骸              
華麗な 存在 が、 喧噪 に さびしい 法則 の くる            

光 に 音律 と 柔らかさ は あざむかれ              
晴れやかな エゴ は 信仰 に あるとしたら 真ん中              
遠い 白い 中 に                 
ふたつ の タタカイながら 青森市 に はなればなれになる。 それは              
歳月 が おまへ 内部 は はじめるとき               
                    
太陽 の 誰か に 形                
飛沫 が わが 蜥蜴 の 腐敗してゆく               
円熟 の 信仰 で 失い                
光 は 流刑人 の あいさつなさい                
波 と 超え 女 が あいさつなさい               
                    
弾劾書 には                   
帽 ノ あざむかれ 死 の 渡ったとき の              
育ちすぎた 移動する 大股びらき 瞳 を すべて               
時代もの は 秘匿されるべきもの と 仮面                
神 の かがやき 寂かだ。                 
                    
時代もの に ゐる はじまり の 切り               
流刑人 を 宝物になった                  
青空 は あまがわ の かけおりて                
打ち明けた 塩 は 底 が 認める               
なんて 蜥蜴 が 乗ろうとする                 
                    
小鍋 の 摘んでいる 明日 の 不完全な 未練 に             
かけてゐる。 正午(マヒル) は 火の夢 で 内部から 出発でした              
帽のような 春 と 眠ってる間 が 天使となって               
旅人 は 弾劾書 に 染み入る 成す 雨              
わが 伽羅 の 非在 に 青い 泳ごうとするとき は もて           


自由詩 モンパルナスC-6 Copyright 《81》柴田望 2008-09-15 22:24:48
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