四季
籠球次郎

春が過ぎた
さわやかな出会いが
そのすべてだった

夏が過ぎた
燃えるような光の中で
燃えるような愛を知った

秋が過ぎた
君への愛は
限りなく宇宙に広がり
果てしなく深まっていった

冬が来る
しんしんと胸に沁みる
その寒気(かんき)に
君を愛しむ気持ちは
絶えられぬ焦燥感に変わる

言葉に出せぬ
この気持ちは
愛するが故の苦しみなのだろうか
君のすべてが欲しい
燃えるような愛は
激しい寒気の中で
白い炎を放つだろう

いつか訪れる春に
君はボクのもとに嫁いでくる

大きな燃えるような愛をこの胸に秘めて
果てしなく広がる宇宙のような愛で
ボクは君をやさしくつつみ込むだろう


自由詩 四季 Copyright 籠球次郎 2008-09-14 17:48:43
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