なぎのいろ
唐草フウ

空が流れて
夏が止まって
指をのばせば
静かな想いを

星をみつけるまで
まだ帰らないで

とまった景色を
衣にして
まとう

無言蜻蛉、するりするり
夕陽が焼ききる
あなたとわたしと
その約束

あいしてると
いえないのに
器用な時計だけを
残して ないた


一番の夏は
さっきの凪
これからも
それを浸みこませて





自由詩 なぎのいろ Copyright 唐草フウ 2008-09-11 17:56:28
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