OFFENCE
深水遊脚

 絶えず変化する状況に対応する。何が起こるか分からないなかで、起こった一つひとつを認識し、分析し、それに対して何が出来るのかを判断し、最適な行動をしてこちらのダメージを最小限に抑える。抽象的だけれど、DEFFENCEをこんなふうに言うことができるかもしれない。

 OFFENCEにはこれに加わるものがある。起こり得ることを行動に折り込み、相手のDEFFENCEなどの障害を最小限のダメージで交わし、目的(GOAL)を遂行すること。つまり戦術が必要になる。

 それではDEFFENCEに戦術がないのかといえばそんなことはない。相手のOFFENCEのうち、あらかじめこう来るとわかっているものに対しては、どう防ぎ相手を無力化するかを考え、それを戦術として練り上げ、実行する。

 こうしてGAMEは形成される。できたてのGAMEは緊張感に満ちていて無条件に面白い。でも各プレイヤーの間に知っていることが増えて来ると、作戦の応酬もパターン化され、プレイヤーも緊張感を失う。見ていてつまらないゲームになってしまう。ただそれは観客の視点。プレイヤーの視点でみれば、相手が緊張感を失い、隙だらけのときは、仕掛けるチャンスである。GAMEの面白さは、いつでも戻る可能性はある。

 批評、あまりこの言葉に魅力を感じない、感じさせない、そんな空気が充満していて息苦しい。スポーツのゲームのような瞬間のドキドキがない。わずかな変化にこの世の終わりのような騒ぎ方をして必死に自分を守る。変化はゲームを面白くするはずなのに、変化自体を忌み嫌い、細部を取り繕うために延々と無駄な言葉が費やされる。異なるバックグラウンドを背負ったプレイヤー同士が言葉を交わすことが、いいゲームに発展するには何が必要か?心か?技か?体か?それら全てか?

 私はここをあまり見ない。時々ケータイで覗く程度だ。だから面白いゲームを見逃しているのかも知れない。ご存知の方がいればぜひ教えて欲しい。せっかくのお祭りだから、リアルタイムのものはもちろん、過去のGAMEの良いところも見てみたい。


散文(批評随筆小説等) OFFENCE Copyright 深水遊脚 2008-09-11 02:34:04
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