むなしさの時を越えて
籠球次郎

ぐどんな眼の光の中で
うつろに映える映像は
意識に至ることもなく
ただそこに
影を落とすだけだ。

その瞳は
夢さえ追うことを忘れ
重苦しい程の空虚な時の中で
いつしか、むなしさの思いに満たされる。

希望の二文字は
闇の中へと消え去り
絶望の二文字が
新たな世界を覆いつくす。

いつ果てるともしれない
無限の闇の一瞬は
それでも確実に時を刻む。

私は待つことしかできなのか
光を求めて行動をおこしてはならないのか
闇の中で刻まれる時の中に漂い
光が訪れる瞬間を
意識の内に待つだけなのか

行動をおこすための決断は
むなしさの重圧に耐え切れなくなった時にくだされ
むなしさの時を越える恐怖と戦いながら
私はそこに新たな一歩を踏み出す。

その一瞬に闇は消え
私はむなしさの時を越える
希望という光の中で
その夢を叶えるために


自由詩 むなしさの時を越えて Copyright 籠球次郎 2008-09-09 06:39:47
notebook Home 戻る