ゴミ捨て場  不眠症
くま出没

おとうさん
あなたの性格も私は容認してやらなかったね
仕事で疲れて何もしたくなく、一言も交わしてくれないのは父親の教育責任がぞんざいにしていると認めなかった
今でもあなたを憎んでいるのは確か
私の人生は私が強くなることでしか変えられないのを知っていながら卑怯にも私は心の片隅をぞんざいに留めていてゴミ箱にして動かないまま
理不尽二文字分の生でうまくいかない卑屈な心の
嫌な女になってしまった
私がゴミ捨て場にいけばいいんです
眠れないんだったらいっそのこと、ゴミ捨て場で横になってみようかな
眠れるかな
そしたらこんな邪険な棘もゴミやサンが持って行ってくれるよね
死体じゃないから、私の体は持っていかないよね
私は生きている
んだから
ひとりで空になったゴミ捨て場を見たい

空っぽ
そこに私の人生の思い出が残ってる
拾うことなくそのまま部屋へ帰ろう
新しい、自分になりたい


自由詩 ゴミ捨て場  不眠症 Copyright くま出没 2008-09-08 06:45:02
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