ラムネ
からくり

 
 
太陽が昇った
生温い昼に
わたしは、
真白い夢を見る
 
 
細い繊維で
形成される枠組みを
壊さないよう
 そっと、
眼を、手を、
幼い自分 を拓く
 気付いた時 にはもう
音、を発てて、裂け
その  隙間 から
 懐かしい  、色が
、、、滲む
 
 
 
 
 
 
真夏の匂いがする
長い廊下に
木琴の音だけが
柔く響いていた
 
 


自由詩 ラムネ Copyright からくり 2008-09-07 03:27:50
notebook Home 戻る  過去 未来