湾鶴

  ロックグラスの淵をふさぐ手の平
  中身は空っぽに満たされて
  そっと僕の息を閉じ込めた
  
  3月 せっかちな不結合のチリは
  町の中を撫で歩き
  時折、見せてくれる隙間に
  摂っておきたかった 
  呼吸
  


自由詩Copyright 湾鶴 2004-07-26 01:45:45
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