いつかぬくもりがもどったら
タマムシ

わたし、ずいぶんやせてしまって
てのひらには、ようみゃくみたいなけっかんが
あおじろくひかってみえるほどです

だから、あなたのこと
やさしそうになぜたりするのも
ぎゅうっとだきしめたりすることも
なんだか、きがひけてしまいます

だからって、わたしのすべてのぬくもりが
このからだから、きえうせてしまったわけでもなく
だって、さびしいときにながれる、このなみださえ
ほほをつたうときは、やはりすうっとあたたかい

もしも、それがぬくもりとよべるなら
いますぐにでも、あなたのまえで
めいいっぱい、なきたいくらい

だけど、それをあなたはよろこんではくれないと
わたし、かってにおもいこんでいるから
あなたをとおざけてしまうのでしょう

いつかぬくもりがもどったら
じぶんのかたをだきしめて、そうおもえたら

こらえていたぶんだけの、なみだ
あなたにあげる

うけとって、なんて
いえないけれど
  


自由詩 いつかぬくもりがもどったら Copyright タマムシ 2008-09-03 02:45:35
notebook Home 戻る