あとさき、いままで
猫のひたい撫でるたま子
沢山の名前を捨てて、
時間を捨てて、
記憶を置き去りにして
日常を泳いでゆく
終わらない
終わらせようともしない
ただ
貝のように
色なんて無色でいい
名前もいらないな
何者でもなくなったって
私はここにいたい
私だということだけで、失うことに十分な量
自由詩
あとさき、いままで
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猫のひたい撫でるたま子
2008-09-01 15:04:20
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