虹色 ・ レインボー
タマムシ

暮れてゆく夏のかたむく日差しのように
あなたの後ろすがたが遠ざかってしまう

今日あった嬉しいこと、虹
久しぶりに見れたこと

あなたの後ろすがたが遠ざかってしまう
淋しさがぼんやりと浮かぶ、空

記憶がだんだんとうすれてゆくみたいに
景色と時間が後退してゆくのを止められず

瞳を閉じて焼きつけておきたかった
わたしの一番大切なところに

だけどあなたのすがたは
きれいだった虹色にかすんでしまって

一緒に見たんだよね?って
もう一度確かめたくなる

レインボー

ただ一人
ぼうぜんと立ち尽くす夕景の中で

あなたの後ろすがたが遠ざかってしまう


自由詩 虹色 ・ レインボー Copyright タマムシ 2008-08-21 00:17:39
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