メビウス
umineko

  - 遺書っていうものを
  - 書いてみたんだけどさ

  遠い君からメールが届く
  奇遇だね
  ボクもぼんやり
  そんなことを思ってた

  7階のベランダ
  まっすぐのり出すと
  散らばる街はおもちゃ箱
  自転車とか洗濯物とか

  アスファルトから
  ここまでの距離

  案外
  簡単なこと

  - あなたには届かないから
  - それはちょっとどうかなって

  - 生きることに
  - しようかなって

  ボクらは
  同じメビウスを

  わからないまま
  さまよっている

  信じるしかないんだよ
  って
  教えてくれたのも

  君だったね

          



自由詩 メビウス Copyright umineko 2004-07-23 10:50:52
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