安田さんの家で
馬野ミキ

午前三時五十五分-

知らない女の子が ボクの手相をみてる
ぼくは、蛇ににらまれた蛇の手下のようにどきどきしてる-

小学生のころに京都で、知らない町を自転車で探検してて
角まがったらいきなりガスタンクがあって

、永遠に

見上げた-



ぼくは右手から一斉に汗がふきだしてだからぼくは恥ずかしいなっておもう。



神様がボクの目をみる
ぼくは詩人なのに何も知らない
誰かがビールをこぼす
世界で今現在愛の告白をしている人間の数は多分430万人くらい
全員が平等にどきどきしていて
これには例外に漏れる糞は、一人もいない。

また別の誰かがビールをこぼす
倫子ちゃんが雑巾をとりに台所にいく
誰かが「今夜は無礼講だ」と詩の朗読をはじめる
コップは、たまにこぼれたり壊れたりする構造に作られているから
酔っ払ったことを理由に誰もが物事の摂理に納得している
ぼくは自分が言われたいように占われる
そして宇宙の神秘に驚くだけなんだ!





自由詩 安田さんの家で Copyright 馬野ミキ 2004-07-20 02:27:29
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