ふるる

海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別

そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする

海に行くって
コンサート会場に行くようなもの
前の日から楽しみにして
持って行くものや、着ていくものを選んだり
水着、浮き輪、ビーチサンダル、サングラス、
部屋では水着って恥ずかしいけど
海だと全然恥ずかしくない
砂浜に足をつけて
キャーキャー騒いで

そんな私たちを
海は笑顔で迎えてくれて
潮風でやさしく撫でてくれて
波で抱きしめ
アンコールしなくても
いつまでも、歌ってくれる
終わりを惜しむ私たちに
夕日もプレゼントしてくれる


でも
いくら好きって叫んでも
とうてい手の届かない存在

ブロマイド買ったり
ポスター部屋に飾ったり
歌を何度も思い出したりしても

とても遠い
でも
とても大切
海のこと
海へ行ったこと
それとつながった色々なこと
思い出すたびに
あの夜に見た海蛍のように
無数の青がキラキラとしている

海が好きっていうことで友達もできて
海のここが好きっていう話で盛り上がったり
何よりこの好きっていう気持ちのこと

そこから見つけた私のやりたいこと
とても遠い
でも
とても大切な

ありがとう海
ずうっとずっと

私のアイドルで、いてください






自由詩Copyright ふるる 2008-07-25 01:14:56
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