Ranbo 〜21century〜 
服部 剛

駅構内の 
床に剥がれた 
薄い矢印の上を 
僕はく 


( what's going on


階段を下りた出口の広がりに 
裸足のまんま傘を差し 
どしゃぶりの雨に降られながらも 
闊歩かっぽする 
あの神秘的な放浪少年の 
哀しみをわらった 
後ろ姿の幻に 
かれるように 
僕は往く 


( what's going on


蜃気楼の都市は透けて 
茫漠と現れる砂丘の広がりに 
取り残されて、宙に浮く 
独りの声が 
飢え乾いて誰かを呼ぶ方へ 


つらなってゆくひとすじの、旅の足跡・・・・・・・・ 








自由詩 Ranbo 〜21century〜  Copyright 服部 剛 2008-07-22 22:20:48
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