後ろ向きな前向き。
プル式

世の中にあふれる才能というやつは
いつだって僕の恐怖を煽る
かなわない
そう思わせるのが奴らの仕事
かなわない
だから僕は多くの諦めと
少しの悪あがきで牙を剥く
かなわない
それでも僕は紙の様に薄い爪を研ぎ
こんにゃくの様な柔らかな牙で
諦めながら牙をむく
きっとかなわないと思いながらも
何かを信じて。


自由詩 後ろ向きな前向き。 Copyright プル式 2008-07-19 00:26:23
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