夕暮れ
たもつ

 
 
村田川の土手を歩いていると
おーい
誰かが僕の名を呼ぶ

振り返っても
きれいな夕日がひとつあるだけだった

僕の名前を呼んだのはおまえかー
違うよー、と夕日が答える
なんだ、違うのか

どうでもいい後日談
僕の死体が
冷蔵庫の中から見つかったそうだ
 
 


自由詩 夕暮れ Copyright たもつ 2008-07-16 18:57:35
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