『カタカナの日』
東雲 李葉

ピクトグラムに恋をした。
オペラグラスに夢を見た。
タイムカプセル破裂して、
キャラメルリボンが絡み付く。

クラクションを嫌っているのは、
パ、パを思い出すから。
ママンは枯れた花束の横で、
ドレミを歌って彼を待つ。
プラネタリウムの星を食べたら、
タイトルだけが浮かんでた。
カフェで頼んだアメリカンは、
イコールお湯で薄めたコーヒー。
マネキン達を引き連れて、
カーニバルに繰り出したら。
シャウトをBGMにして、
カタカタ ガタガタ 踊ろうか。
プラットフォームは真面目腐って、
ウィークエンドも歌わない。
マドラー使って路線図混ぜたら、
メトロがニトロでレトロになった。

カタカナの日過ぎてしまっても、
カフェで薄いコーヒーを飲もう。
ドレミの歌が途絶えてしまったら、
ママのネジを巻いてあげよう。


本当は全部嘘だけど。

ホントニゼンブウソダケド?


自由詩 『カタカナの日』 Copyright 東雲 李葉 2008-07-16 11:25:07
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