9時5分
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いつものように社宅を出ようとしたら
隣の部屋から唸り声が聞こえてきた
心配になって訪ねてみると
同期の知り合いが中にいた
なんでも課題が終わっていないらしい
しかし見てみると三十分もあれば
9時の始業に間に合いそうだったので
手伝ってあげることにした
予定の時刻を少し過ぎたけど
遅刻ということにして誤魔化そうと思った
あと一行埋めれば終わるってとこで
強くドアを叩く音がした
外からは主任から社長まで
さまざまな重役の声が聞こえた
あと一行埋めてから出ていこう
そう思って同期の方を見てみると
頭を抱えて塞ぎ込んでいた
みんなが入る前に終わらせるんだ
そこはお前が書かないとダメなんだ
塞いでないであと一行埋めろよ!
さぁ、早くしろよ!早く!
結局合鍵でドアを開けられ
課題が終わっていないことがバレた
同期はどこかへ連れていかれた
僕は巻き添えでボコボコに殴られた
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世にも奇妙な夢物語