太陽光
アハウ

白いシャツの腕をまくりあげ
太陽を肌の上に滑らせる
二の腕の火傷のあとが

額を太陽光にむけて
第三の眼を養う
速読の技術

午前中の爽やかな空気を腹いっぱい溜める

心をまとめると雑念が泡のように
浮かんでは消え 消えては浮かぶ

矢のように磨ぐ
魂の中心あるいはホロスコープ
魂の傾向と対策
運命論を乗り越えろ!
克己の重厚な重みを体現し

鉛の愛で満たされて

鈍く この太陽光に反応し
焔のように揺らめく
反射光


ゆら ゆら ゆら 太陽光

遠いアスファルトの陽炎が

ゆら ゆら ゆら 

揺れている


自由詩 太陽光 Copyright アハウ 2008-06-24 10:15:50
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