青いユニフォームが体育館にいます
３人の外国人選手と２人の日本人選手は
背が高くてスマートな18歳です

彼らはスピーチの後にゲームをします
体育館がいつの間にかコロシアムになり
ボールが生きものみたいに動きます
子どもたちは魔法にかけられたようになって
口をあんぐりして見ています

鍛えられ計算され尽くしたピンボールが
目にも止まらない速さでゴールに刺さり
場内は一瞬静まりかえった後
ウォーッという歓声と共に拍手喝采が起こりました

そう、スターたちはいつも青い色をしています
青い色には茶髪が似合って白い歯が眩し過ぎます
この隔たりはいったい何？
口を開けて瞬きもせずピクピクする子どもたち
なんてぶざまな光景でしょう

普段は絶対に走ってはいけない廊下を
選手たちは疾風のごとく走り去って行きました
後ろ姿を見送る先生たちも今日ばかりは規則を黙認します

ああ、なんてカッコイイのでしょうねえ
そう感じながら小さな１年生を抱えてダシにして
最前列でボーッと見送るわたくしなのでした