「半そで (初夏の風から)」
ベンジャミン
季節の変わり目は
こころのどこかが騒がしい
きちっと折り目のついた夏服を
着ている君はいつもと違って見えて
気持ち良さそうに風が吹いてる
話しかけたら
振り向いてくれそうな距離なのに
言葉が見つからない僕は
ひとりで勝手に恥ずかしがって
どこかに隠れたいけれど
僕もすっかり半そでだから
風が笑って通り過ぎるのを
隠れることもできずに見送った
そんなに
わるい気分じゃないけどね
自由詩
「半そで (初夏の風から)」
Copyright
ベンジャミン
2008-06-07 23:56:39
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