河川敷
1486 106

どうして僕は生きているんだろう
空はどこまで続いているんだろう
ふと見上げた果てしない空に
様々な疑問が浮かんでくる

堤防で揺れるコスモスや
水面に反射した夕陽
様々な事象に込められた意味を
丁寧に紐解いてみたくなる

だけどなかなか答えは出なくて
道端の小石を蹴り上げた
腰の辺りまで飛んで落ちた

橋の向こうから歩いてくる
汚れたユニフォームの野球少年
うつむいているのは負けたせいかな
膝の擦り傷が痛々しい

頑張れ傷跡は勲章のようなものだから
胸を張って歩けばいい

ふとした瞬間思いついたメロディを
口笛にのせて浮かべてみた
夕闇と絶妙にマッチして
最高の名曲に思えたんだ

映画館やコンサートに行かなくても
感動は日常に溢れている

どうして僕は生きているんだろう
空はどこまで続いているんだろう
答えはないから考えるのが楽しいんだ
そうだね それも一つの答えかもね


自由詩 河川敷 Copyright 1486 106 2008-06-07 11:28:49
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