ヒステリック
A道化




青ざめた夜に
チック、音


青ざめた夜にチックが走る
そして、音のある鬱
青ざめた夜にチックが走る、そして
音のある鬱


を、雷光が
ヒステリックに笑う、雷光が
ヒステリックに雷鳴を、笑う、呪う
泣いていることを隠し切れないのだ
泣いていることを隠し切れない、自分を
責め、自分を、責め
雷光がヒステリックに笑う
雷光がヒステリックに笑う、呪う


音のある鬱と音のないチックとに分裂する青ざめた夜
隠しきれないのだ、隠し切れないのだ
私は窓を割って加勢する、ああ、隠し切れないのだよ
音のある鬱と音のないチックとに分裂する青ざめた夜


最後には
音のある鬱が残る


それも聞こえなくなる頃
私が、笑う



2004.7.11.


自由詩 ヒステリック Copyright A道化 2004-07-11 11:31:48
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