講談社イブニング
「少女ファイト」1巻より
雑だな
生き方が
雑だと
言ったんだ
そのままでは
いつか自分に
殺されるぞ
生きている意味が
全て噛み合う
その瞬間を
味わいたいのなら
丁寧に生きろ
今まで雑な生き方で
後悔ばかりしてきた私には
胸に響く言葉でした。
自分に感情に正直に生きることと
自分に感情に丁寧に生きることを
こうしてならべて比べてみると
丁寧に生きることのほうが
心豊かな人生を送ることが出来ている気がします。
自分を素直に表現することが
自分の感情に正直に生きることだとすれば
自分を素直に表現もするし
自分や他人のいやなところとか
納得のいかない出来事や物事も
素直に受け入れることができるのが
丁寧に生きることだと思います。
正直さは直情的な潔さがあるし
丁寧さには情緒的な円熟を感じます。
平たく言えば自分の感情をコントロールできる
ということになるのでしょうか。
私は少し違うと思います。
自分の感情をコントロールする、すなわち支配するのではなく
自分の感情と上手に付き合うことが出来ることが
丁寧に生きることだと思うのです。
自分の感情に対しても細やかな配慮ができている人のことを
丁寧に生きている人と感じるのです。
だからきっと他人に対しても自分と同じように
穏やかに優しく接することが出来るのではないかな、と。
表現することばかり教えられて、追い求めて
鬱憤を発散することばかりにとらわれるのでなく
もっと丁寧に自分がなぜそのようなものを内に溜め込んでいるのかとか、
他者に向かい他者を巻き込むばかりの表現を吐くのではなく、
良き自己満足としての感情の昇華法を知り、
人を傷つけることなく、丁寧に表現することができれば
穏やかさを保てるのではないかな、と思うのです。
わたしは人生の豊かさを日々の穏やかさに求めているから
こんなことを思うのかもしれませんが、
それでもこれまでの自分よりか少しは精神的に成長したのかなあと、
自分勝手に思ったりしています。
人から成長したと認められることも大切だし、
自分で自分が成長したと思うことも同じように大切なので、
そういう経過を丁寧に心に刻みながら、日々を暮らして生きたいです。