永遠中毒
石瀬琳々

少女服脱ぎ捨て君は駆けぬける
    街角、インクの乾かない朝


追いかけて非常口ドア雨上がり
    無邪気な青にだまされてゆく


水にうつる言葉も意味もないグラス
    残り香だけの君のストック


永遠は知らない言葉軽薄な
    口もと濡らし走り去る雨


白い蝶真夜中すぎの水槽に
    閉じこめてみた僕だけの恋



短歌 永遠中毒 Copyright 石瀬琳々 2008-04-18 09:49:03
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