薄味カレー
あおば

               080404




マーニーなんてイイながら
テレビを見ながら
英語の発音聴き取りながら
ピーシーの
今日のニュースを開いてる
読み終わった
新聞紙の上には
プリントしたての広告のコピーが
素人にしても
酷すぎる
(借金)とは言わないけど
にんまり笑う顔が載り
壊れた根性を叩きのめしている

マニ車を
頑丈な大八車に積んで
山道を彷徨うことなく走る
指南車に乗った武人の槍が
星空にぴかりと光る瞬間
マーニーとゆるんだ顔した男
転げ落ち
ヤクの背中で
踏みとどまって
マーニーと
三回目にお椀をそっと出すと
宿の女将は
すき焼き用の肉を煮込んだ
薄味カレーをよそってくれた
マーニーと幸せの声を上げ
マーニーとお仕舞いにしてしまう勇気

テレビの発音は
初心者向きなので
聞き取りよい
ネイティブのタレント選手
(スケジュールに)
隙間が有れば連投したいと
パソコンのキーを
叩き出す

マーニーの親分と
マーニーの子分が
親子喧嘩して
若い
警官に叱られて
素直に謝っているような
発音mo綺麗な
春の宵です。


自由詩 薄味カレー Copyright あおば 2008-04-04 03:44:56
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