花びら
唐草フウ


小さな花びら ひとつうまれた
小さな掌 くしゃくしゃ 紅い
ずっとつぼみで いたんだね
(ぱっと広げた花びらには、むげんのかけらが ふわり)
月の光に 太陽のうたに
とけそうな影を 何度もかさねて


小さな花びら おめでとう
ちぎれることなく ここまできた
(その瞳で)
たしかめるといいさ
きのうとは たしかに違うから


そして生まれて育ったものが
それとなく よりそって よりあって
何度もの花びらの影を見送り
(あたらしいいのち)
またほんのり色をした
小さな花びらの手と
あなたの持ってるひかりを重ねていく
(おめでとう)
(おめでとう)






自由詩 花びら Copyright 唐草フウ 2008-04-03 16:21:14
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