わたしステーション
こゆり

わたしの中、唯一
開かれた小さな窓から
ぼうっと眺める

つながる点と、点たち
ペンシルが弧を描き
強弱をつけながら
行き先を定める

それは幾重にも覆われ
その鼓動さえも


この惑星にはまだ
蒼の輝き
残っているのだろうか

わたしはもうその距離すら
うまく測れず

祈り、合わせた
小さな手から
影を飛ばす術を
覚えてしまう

体温、確かめて
両うでから
小さく身をかがめ
息を飲む

蒼の輝き
その
狭間に浮かぶ銀盤に

月の輝き
瞬凍の白薔薇と




自由詩 わたしステーション Copyright こゆり 2008-03-25 09:37:02
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