贈
城之崎二手次郎
いつも紳士を気取っていた男が彼女の誕生日にプレゼントしたのは、自分が使っていたパソコンだった。ネットで手に入れた大量のエッチな画像や動画は、すべてCD‐Rに落として削除した。消し忘れがないかどうか、何度もチェックしてから渡した。彼女はとてもよろこんだ。しかし、三日後に会った彼女の視線は刺すように鋭かった。彼は隠しファイルのことを忘れていた。そこには、女性の裸と彼女の顔を合成した写真が入っていた。
あとがき。
二〇〇字物語第二十八弾。
散文(批評随筆小説等)
贈
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城之崎二手次郎
2004-06-30 18:50:50
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