星祭り
シュガー・ソレイユ

いつか見た景色
輝く野原
「君も見たことがあるだろう?」と
耳元で聞こえたような誰かの声
「もう戻らない?」
疑問の声を心の片隅に留めたまま
今日も作業する

星はひとつでも
じっこでもない
せんこなのか
まん、おく、ちょう、けい・・・
暗号なんてとうに忘れた

星は
折り紙でもなくて
とげとげの突起は
それほど痛くもなくて
今、思えば
なぜ昔、あんなにビクビク拾っていたのか

イガイガは
案外甘い金平糖のように丸い
昔はともかく
今はあまい
口に入れたいほどに

君の口に入りたいと
誘うけど
今は耳に届かない
拾うべき 星が
星の草原に続くから

いつか星にも来るのかな?
終わり

たぶんこの草原は
宇宙ほど広くはないから
いつかは・・・でも、まだ、さき、みえない、ね

宇宙みたいに不可解だからかな?
意地悪されてる?
増殖してる?
なんて、気になってみたり
でも、ただ、言える

僕は拾い続ける
この星を
愛おしそうに
(それは周りから見た場合)
(周りからは血まみれの傷だらけの手でも)

今日も失敗したかな
強くなれない
感動の涙も流し方を忘れたよ

明日は星祭り
この胸の
籠いっぱいの
今までの星
君の上にばら撒いたなら
きみはどんな顔をするだろう

きみは驚いた顔して
それでも、傷だらけの僕の手をとって
『星のワルツ』を手ほどきしてくれるだろうか
新曲だよね
新しいステップはどんなのだろう

  
  最後に
   曲の終わりに
    僕だけの為に笑ってくれると嬉しいな


お空の星みたいに





自由詩 星祭り Copyright シュガー・ソレイユ 2008-02-25 01:18:52
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