どこに降り積もる
たりぽん(大理 奔)

小さな公園に降り積もる
いつか、という遠い未来
約束しないジャングルジム
電線のように
ふるえている

なによりも本当を隠す
誰からも遠くに隠す
それが凍える雪
冷たさに救われる時
約束は凍っていく

音がない
かたい粒雪が
立ち尽くす肩を叩く
笑わないで欲しい
僕は生きている

小鳥の声で
携帯電話が鳴り
ちっぽけな温もりに目覚める
降りしきる向こうで
呼んでいる

電線のようにふるえる
僕は電話を
握りしめている
笑わないで欲しい



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自由詩 どこに降り積もる Copyright たりぽん(大理 奔) 2008-02-17 17:04:59
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