水町綜助


あいまいさとかを

あいしている

きみはだれ

まぶしすぎてよくみえない

でもまあ

だれだっていい

てんきがとてもよくって

きみがすきだ



あめにけぶる

かぜがつよすぎて

めをつむる

おちばがまって

そらがよくみえない

きれぎれのひかりが

めをつらぬけば

とがれたみどりいろの

そらが

めにうかぶ

それがきれいで

それでいい



僕の目には

僕は映らない

映らないなら

線が描けない

描けない僕が

一頭の

筋肉を持った

けものであっても

別にかまわない



かける

綯い交ぜの

路上を

かき回されたあと

どれだけ

なにを含むか



くろつちの原に

雨が降る

踏みしめられた跡に

何本も走る轍に

水鏡をつくって

青い水が映すなら

泥寧の黒をまだらにして

空も土もないなら

それでいい




自由詩 Copyright 水町綜助 2008-02-07 02:28:08
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