まる二日間　天候不順は続いた
やはり　中央アメリカ出身の雨の神にとり
土浦の風は冷たいらしい
降臨初日はスコールのようなあたたかい雨
翌日は　常陸の産土による巻き返し
食事するファーストフードのガラス張りの窓から見えるのは
快晴と雨雲の激闘　狐の嫁入り
年の瀬の乾いた日差しに　混じる雨粒を眺めながら
雨の神を招請した僕は　やや複雑な心境
人の分際だが　多少の親心と打算を含め
こんな祝詞を　心の中で呟いていた
常陸国にまします産土よ
チャック*を八百万の神の一柱に加えたまえ

*古代マヤの雨の神