[:self
プテラノドン

不眠不休の、ガソリンスタンド。
給油口にホースを突っ込んだまま、
メーターの数字を眺めているなんて
痛々しいから止めろと、冬の、寒気の
吐く息の、明滅する飛行機の明かりはともかく、
自動販売機は売り切れランプで、トイレで用を済ませたら、
さっさと諦めて帰ったらいいと友人は言う。
反骨だとか、反抗だとか、
いずれ消えるのだろうけれど。ガソリンスタンドの、
コンビニ手前の、民家の、―そうして、どこもかしこも
街が眠っている間にも、それ自身、スプレー缶を動かしている。
見える壁も、見えない壁も


自由詩 [:self Copyright プテラノドン 2007-12-25 23:48:23
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