彼はカリスマ
狩心

彼はカリスマ
カリオストロの城で
鉛筆削りに彷徨ってる
幽霊ボタンに片足を乗せて
ぎーこんばったん
正午の夜

細波がクロスカウンターで逆襲する
演算方式は逆ブリッジの卍固め
地表からゴゴゴとゴーレム
砂のゴーレム這い上がって餅つき
歯が痛い
おねーちゃん、コンビニで「袋は要りません」って前もって言いなよ、お願いだよ
おねーちゃん、コンビニで「この表紙。私の尾ネーチャン水着姿でバック」って言いなよ
おねーちゃん。

さてはここから先が本番
さてはここから先が鍾乳洞 改めて塗装を塗り直した解体処理 ばっくおーらい
オーガズム びびbと感じるその視線 罫線からの距離 お願いだよ
ここから先はぬめぬめとした鍾乳洞だって言って欲しかったよ おねーちゃん。

彼はカリスマ
カリオストロの城で
鉛筆削りに彷徨ってる
これ以上削って文字が書けなくなって
非可逆的に進む人生が
真っ赤な惑星と激突する夢を見たのさっ
きっとずっと昔からぼくのおばあちゃんに三角帽を被せて三角定規
罫線を引っ張るのさっ

髪型は空中を彷徨いながら細波になっていく
細々と暮らす夫婦の産声が
この町の何処かの地下鉄の音と重なっていく
砂のゴーレムに乗って
自らの顔と
血液を与えて


自由詩 彼はカリスマ Copyright 狩心 2007-12-23 01:46:56
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